【アクション】Dead or School レビュー

Dead or School_タイトル


Dead or School[Studio Nanafushi]
(現在、アーリーアクセス中でステージ3までプレイできます。2018年9月の完成版公開時は値上げ予定。)

(私のPC環境下では何故かステージ3前のローディングから先に進まないため、本感想はステージ2クリア時点のものです。)

地上を腐敗生物(ゾンビ)に制圧されて数十年、人類は潜むように地下都市で生活し、希望の無い生活を送っていました。高度文明は失われ、ロストテクノロジーを利用して生活する人類。とある地下の村に住んでいた少女ヒサコは祖母から学校という存在を教えられ、地上で学校生活を送ることを目指すべく地下列車に乗り込み地上を目指します。
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▲まず1分以上に及ぶアニメシーンや一部ステージの顔見せ、会話シーンを含めゲームの物語的魅力を一気に詰め込んだオープニングの演出にワクワクすること間違い無し。

Dead or Schoolは物語性の高い2.5D横スクロールアクションゲームです。浅草、秋葉原など東京の地区を舞台にした各地下通路はメトロイドヴァニア系の探索マップとなっており、ヒサコを操作して各都市を進んでいきます。

荒廃した地下世界から地上を目指すヒサコの物語重視なメトロイドヴァニアスタイルアクションゲーム

本作はこの種のゲームとしては驚くほどシナリオ関係や世界観の作り込みが充実しています。普通のメトロイドヴァニア系とは異なり、2,3マップに1度は会話が発生するぐらい物語にも力が入っています。本作の主人公ヒサコは地上を目指して学校生活を送る目的がありますが、その行動指針は常に前向きです。
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▲無防備な顔、シリアスな顔、笑顔など様々な表情を見せてくれるヒサコ。彼女の前向きな姿勢はシリアスな本作の舞台に安らぎを与えてくれます。

ヒサコが地上を目指す同時期に腐敗生物のそれまに無い攻勢があるためか、この地下通路には様々に救難信号を発している人間がいます。救難信号はマップに表示されているため、その箇所を訪れるとヒサコと一緒に学校生活を目指してくれる方からなど様々なキャラが仲間になり、主人公の拠点である列車の中に避難します。なお、文明調査員は過去に失われた文明を調査する集団、掘士は地下区域を広げる役目を負う集団です。彼らは一人一人プロフィールが用意され、救助時や列車の中では会話が発生します。ヒサコが常に前向きのため、彼ら彼女らも前向きになっていく話は読んでいて力強さを感じます。
Dead or School_マップ2 Dead or School_マップ3
▲マップには救難信号やサブイベント発生位置など必要な情報が全て揃っており、いつでも閲覧可能。
Dead or School_仲間1 Dead or School_仲間3 Dead or School_仲間4 Dead or School_仲間6
▲メインとなる2名(上2人)や、列車で待機するサブキャラ2名(下2人)。メインキャラはシナリオ上でもがっつり会話に絡んできます。
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▲現在の東京を伝える会話も多数。世界観的な魅力も溢れています。

そして緊迫した情勢の中、鉄道で眠る様子などほんわかする一瞬も。そして、その前向きなヒサコや仲間達に向かってくるシリアスな情勢。救助者の中には発見した時はすでに手遅れだったり、地下世界に広がるドラッグに染められた人間がいるなど、終末世界のように荒廃した背徳感とサバイバルが漂うシリアスなお話になることも。この救助者の中にメインイベントで活躍するキャラがおり、道中はところどころで彼らと会話しながらゲームを進めていきます。
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各都市も荒廃した日本都市であることを意識してか、日本の看板が立っている店やショッピングモール、そして地下通路であるため、日本型都市の隣が洞窟、掘師があちこちの地下を改造した跡地であるかのような歯車通路など風景1つ1つに意味が考えられます。荒廃した文明に過去の遺産を利用した通路、そこにうろつく腐敗生物など、これらが自然とそこに存在するかのような設計になっています。
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▲地下生活70年の歴史が描き出す日本の文化を残しつつも終末世界な数々のエリア。

探索は各都市の地下通路をメトロイドヴァニア系統のマップを埋めるように行います。早期アクセス版である現在は地下都市のみですが、後のシナリオでは地上も舞台になるような示唆もあります。
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▲拠点車両では仲間にしたキャラの会話や取得した収集品の鑑賞要素も。

Dead or School_地上1 Dead or School_地上2 Dead or School_地上3
▲アーリーアクセス版は顔見世レベルが強いのですが、地上ステージもあります。

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▲各エリアを選択してローディングアニメ後、初プレイ時はヒサコ所持の鉄道が腐敗生物を跳ね飛ばして(車体が飛ぶほど)の急ブレーキをかけるような演出があります。

ただし、進行方向はほぼ決められており、道を外れるとサブシナリオがある程度であり本職のメトロイドヴァニアほど複雑ではありません。あくまでメトロイドヴァニア的な雰囲気に近いものです。救援者の位置以外にも扉を封鎖している鍵の位置など主要なイベント発生場所は全てマップに書き込まれます。

救援イベント以外にメインとは関係の無いサブイベントが発生することも。武器発掘屋を発見して、仲間とはぐれたからと助けてくれをお願いされ、仲間を探しにいくとすでに死亡。それを武器発掘屋に知らせるような悲しいイベントや、旧時代のファッション雑誌を見つけて仲間の女性が大歓喜し、そこに掲載されている服を探すようなコメディちっくなイベントもあります。それぞれ単なる消化クエストレベルでは無く、世界観にあう、しっかりとしたエピソードになっています。
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▲本作の世界観を用いつつも腐敗生物との戦いを描く本編とは別の側面を映し出すエピソードが中心。本編に近いシリアスなエピソードもありますが。

なお、救援者の救助やサブイベントの達成でヒサコのステータスがアップするので、プレイヤーとしてもメリットがあります。これらイベントもハクスラ要素も一部ですね、

これら世界観の作り込みは会話イベントだけでなく、アニメーションや3Dドラマ、マップの作り方まで込み入って手を入れています。オープニングのアニメーション以外にも各種キャラが登場した時などの見せ場は必ず2Dアニメが用意されている他、イベントでは様々な3Dドラマも用意しています。新マップなどは2.5Dとは別視点から見た風景など「見せる」ことに力を入れています。ボスは3Dでの出現シーンの後、怪獣映画的なカットインを用意。UNに関してもステージを選ぶ時の東京周辺地図、初めてプレイする時に列車が進んでぶつかる演出、ローディング時の列車で寝ているヒサコや武器強化前ローディングのイラストアニメなどなど些細な部分にアニメや3D演出を入れて目を楽しませてくれます。
Dead or School_装備強化
▲腐敗生物との戦いでギスギスしたプレイヤーの心を癒してくれる安らぎの数々。

Dead or School_図鑑2 Dead or School_図鑑3
▲一度見たムービー、登場人物、収集品は図鑑に登録されます。

手動照準の遠距離を主体とするアクションと収集要素もあるハクスラ仕様

ヒサコはソード、マシンガン、ランチャーの3種を各1種ずつ装備でき、ボタン1つで切り替えられます。銃火器の違いは攻撃力低めで弾数が多く雑魚戦で活躍できるマシンガン(ほぼソードと均等の攻撃力)、攻撃力が高い代わりに弾数が極端に少なくボス戦などで活躍するランチャーと分別できます。マシンガン、ランチャー共に弾数制限がありますが、実はソードも耐久力があり0になると極端に攻撃力が落ちます。なお、弾数や耐久力はセーブポイントで全回復でロストはありません。
Dead or School_装備強化1 Dead or School_装備強化2 Dead or School_装備強化3

3種の中でマシンガン系の弾数が比較的多いため、この種の装備を持つアクションゲームでは珍しくシューティング主体のアクションとなります。ジョイスティックやマウスによる手動照準となっており、敵を狙いながら弾を発射。又、照準が横一直線になる強攻撃はダメージ2倍と武器の種類によっては貫通効果もあり使い分けると非常に便利。そして近距離を許してしまった敵はソードに切り替えてコンボを決めるというスタイルです。また、ランチャーは強攻撃の代わりにスローモーション化し敵を狙いやすくする操作方があり、起死回生の一発にも役立ちます。ソードを頻繁に使っていると簡単に耐久度が0になるため、必然的にこのような2D横スクロール版版TPSをプレイしているような感じのアクションになります。2.5Dであることもそれに拍車をかけ、TPSで見るような敵が襲ってくる演出などもあります。
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▲敵の出現配置位置や順序、地形ギミックに対する効果まで考えられています。

また、回避行動や2段ジャンプなどの基本操作や空中にあるバーを掴んでさらなる空中ジャンプを行うことも可能。攻撃や回避にはスタミナ消費を伴い、0になるとそれらの行動ができなくなります。スタミナは自動回復。武器はそれぞれ弱攻撃と強攻撃がありますが、このスタミナの制限により頻繁に強攻撃を行うことも不可能です。

対する敵も単純な腐敗生物では無く、銃火器で応戦したり、盾を装備していたり(背後から攻撃しないとダメージにならない)、爆薬を投げてきたりします。その他、蟲が空中から火を放つなど敵も遠距離戦を想定した攻撃を仕掛けてきます。また、近接系の敵は銃火器で怯まず近寄ってくるなど遠距離攻撃だけで勝負が決めにくい敵もいます。よって近接が必要ないかと言われると、実はこちらも重要で、3武器それぞれに出番があります。
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▲ボスは中ボスクラスも含めて出現演出も1匹1匹に用意されています。
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▲1ボスに対して4,5種類以上の攻撃方法を用意。雑魚とはまた異なる多彩な方法で責めてきます。

それぞれの武器の中でも種類は豊富です。例えばマシンガンを例にとると、スナイパーライフルは攻撃力が高い代わりに連射速度が遅い特徴があり、速度が遅く耐久力がある敵やボス戦で活躍します。反対にパトリオットは連射が聞きます。スクラップガンは多範囲を一気に攻撃します。ソードやランチャーも同様に武器によって様々。この中から自分にあった武器を強化していくことになります。

本作はハクスラを長所の1つとして捉えており、敵を倒すと各種武器、武器の能力を底上げするアタッチメント、武器の強化にや改造に必要な素材などを落とします。同じ武器でもスタミナ消費軽減やクリティカル率上昇、取得ゴールドアップなど付加価値が付いている場合もあります。無印の武器に自分で改造して付けることも可能。また、各武器は各種取り外しが可能なアタッチメントを最大2つ装備させることができます。そして自分に合った武器は強化してレベルを上げていきます。
Dead or School_購入
▲時限で品物が変化するショップ。欲しい物が来た時に限ってお金が無かったり。

ちなみに私はイージーでプレイしていますが、このモードだと極端にレベルを上げなくてもなんとかボス戦に勝てます。なのでレベル上げ系統が嫌いでアクションも苦手な方はイージー推奨。イージーだと探索マップを埋めていくとそれなりに強くなっていきます。おそらくノーマルだとレベル上げ作業が発生します。

その他、レベルが上がるとスキルポイントが貰えますが、こちらを使って各武器のスキルを覚えることが可能。耐久度の上昇や消費スタミナの減少など地味に便利なものがあります。
Dead or School_スキル強化1 Dead or School_スキル強化2
▲スキル習得画面。選択するとチョークが花丸を作るような動きをします。

3名のチームで製作したインディーズゲームですが、アクションとしての操作性、3D演出、シナリオの表現とどれを取っても企業製フルプライスアクションと言われても納得してしまうレベルの作り込みです。早期アクセス版は3ステージのみですが、それでも7時間ほどのボリューム。残り8月に2つのステージが、9月に3つのステージがアップデートされ最終的に8ステージとなるようです。

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