【パズル】ピタゴラスの永久機関 レビュー

ピタゴラスの永久機関_ステージ1

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ピタゴラスの永久機関
ピタゴラスの永久機関[丸ダイス](iTunes)(Google Play)(DLSITE)
価格:iOS,Android:無料(画面下広告の他、ステージクリアやリスタート時にランダムで動画広告)。PC:1,200円(税別)

ピタゴラスをモチーフにした主人公誘導型パズル

本作は3D空間上で主人公を指定地点まで運ぶパズルゲームです。ただし指定地点は起動していません。玉を発射させる装置があり、主人公が踏んでいる間だけ発射台から玉が射出します。玉は四角ブロックや壁、主人公に触れると消滅、カーブギミックで曲がり、ジャンプ台で上方にジャンプします。主人公はこれら四角ブロックやカーブギミックを動かして再び発射台まで玉が戻ってくるように誘導します。そして、発射台から射出されなくても玉が自動的に同じ箇所をぐるぐる回るようになると指定地点にエネルギーが注入され次のステージに進めるようになります。
ピタゴラスの永久機関_ステージ1 ピタゴラスの永久機関_ステージ2
▲綺麗なピタゴラススイッチが決まった時の瞬間に爽快感があります。

ピタゴラスの永久機関_ステージB7_オープニング ピタゴラスの永久機関_ステージB7_説明
▲願いを叶えてくれる塔を登るというストーリーがあり、各ステージの石板にはステージクリアのヒントと一緒に塔の謎が提示されることも。おまけレベルで本筋はあくまでパズルですが。

最初のステージですが、主人公右の赤い床と周囲4カ所の歯車で覆われた箇所に辿り着くとクリアです。ただ、現時点では何も反応していません。そのため、赤い床の少し上にある〇が書かれた薄赤床を踏みます。
ピタゴラスの永久機関_ステージA1_1

すると左上の2歯車で囲まれた地面からボールが飛び出し、規則に沿って動いています。ボールは飛び出した後、カーブギミックにより曲がりながら進み、最終的に穴まで進み落ちてしまいます。
ピタゴラスの永久機関_ステージA1_2

ところで、右上にある水色のカーブギミックは主人公が動かすことができます。動かせる範囲は主人公が右下にいれば右下か左上に。このステージでは無理ですが、左下に入れば左下か右上に。つまり倉庫番と同じ動きですが、手前にも引き寄せることができます。一歩奥へ進めましょう。
ピタゴラスの永久機関_ステージA1_3 ピタゴラスの永久機関_ステージA1_4

この状態で再度動かしてみます。すると玉が射出台に戻り、さらに同じ経路を通るピタゴラススイッチが完成します。この状態でゴールを踏むとクリアです。
ピタゴラスの永久機関_ステージA1_5

つまりは良くも悪くもブロックやギミックを配置・移動してゴールまでの道を作っていくパズルの発展系。ただし、主人公がギミックを動かすまでやゴールまでの道のりを確保すること、そして玉をループさせること、この2つを同時に満たす必要があります。時には1回のギミックでは両者を満たすことができず、ループが完成してからエネルギーの効果が消える前に、ギミックをさらに動かしてゴールまでの道のりを確保するような場合もあります。オリジナリティは十分にあると言えるでしょう。

また、特定のステージには写真が落ちており集める収集要素もあります。これに関してはピタゴラスパズルとは全くの別ギミックが必要なこともあり、パズルに深みを与えています。
ピタゴラスの永久機関_ステージB7_写真
▲何枚か集めると1枚絵に。

本作は単純にパズルそのものも面白いし、ほどよく考えられるゲームですが、他の長所として視覚効果に関しては素晴らしいの一言。綺麗な3D空間上であるうえ、ピタゴラスが成功してぐるぐると玉が回っている光景は一種の芸術美があります。海外の3Dパズルゲーム、それこそ「Monument Valley」のような芸術美とトリックが好きな方はチェックしてみるとよいでしょう。方向性は異なりますが、目指しているものは近い気がします。少なくとも私の中では同評価に近い扱い。パズルで面白いゲームは日本発でもそれなりに見かけますが、3D空間上の斬新で面白いパズル、そしてアート的な演出を含むパズルゲームの日本発は珍しいです。

3Dパズルや独特なルール・世界観も魅力なのですが、実は一番評価したいのは、パズルのレベルデザイン。最初は単純ながら少しづつルールを覚えながら難しくなり、難しくも解けた時は爽快感を感じられるなかなかしっかりした作りです。また、似たような解放のステージも無いため、飽きずにどんどん進めたくなる中毒性があります。少なくともプログラマーがアイデアを実現するためだけに作ったようなゲームでは無く、合わせてパズル好きがしっかりと問題を考えて作ったゲームになっています。。

例題を1問紹介

言葉だけだとパズルは伝わりにくいため、最後に中盤ステージを1ステージ取り上げて解説したいと思います。
ピタゴラスの永久機関_ステージB7_1 ピタゴラスの永久機関_ステージB7_2

まずステージの補足。左下とゴールすぐ右上にある矢印が書かれている青い床。これはジャンプ台でボールを矢印の方向へ上げる効果があります。もう1点、ゴール右上の矢印床さらに右上とその少し右下にある黒い台。これは天秤台で片方に主人公やボールが乗ると、その台が下がり、対になっているもう1つの台が上がります。

さらに機能の補足として、主人公は基本的にギミックの影響を受けません。ただし、画面中央下にある主人公アイコンをタップすると矢印が表示され、選んで押下するとその方向に動き出します。この時の挙動は玉と全く同じでギミック効果も受けます。
ピタゴラスの永久機関_ステージB7_3 ピタゴラスの永久機関_ステージB7_4

さて、前提条件を置いて、まずは玉を射出してみましょう。玉はカーブギミックで曲がった後に天秤台に落ち、そのまま止まり、次に発射された玉にぶつかって消滅してしまいます。
ピタゴラスの永久機関_ステージB7_5

まずゴールのイメージを考えてみます。玉がループするためには発射台の後方を通らなければいけません。そのためには右下のジャンプ台を通過する必要がありそうです。さらにそこを通過するためには天秤台下側が上昇している前提でカーブギミックを使って天秤台下側に誘導すれば良さそうです。

さて、まずは天秤台下側を上昇させるため予め玉を1個射出しておきます。
ピタゴラスの永久機関_ステージB7_6

上側に一個玉が配置されていれば良いしカーブギミックが初期状態の時に一回玉を射出すれば解決できそうです。すると主人公も下側から迂回してカーブギミックまで近づくことが可能です。そのままカーブギミックを玉がループするような配置にしてみます。
ピタゴラスの永久機関_ステージB7_7

ちなみに全く意味のない行動ですが、この段階で主人公を回転させてみます。このようにループしていることが確認できると思います。アイコンを再度クリックするとその場から自操作に切り替えることができます。このステージではあまり関係ありませんが、この方法で初期位置から移動できない場所に移動することになります。さて、玉を出現させてみましょう。
ピタゴラスの永久機関_ステージB7_8 ピタゴラスの永久機関_ステージB7_9

綺麗にループしましたね。ここでゴールを踏むとクリアです。
ピタゴラスの永久機関_ステージB7_10 ピタゴラスの永久機関_ステージB7_11

全クリアまで約30ステージ、クリア後は難問のEXが解放されます(私はEXクリアがまだできていません)。難易度は最初の10面が優しめですが、それ以降は少し考える必要があります。それでもクリアまでは何とか自力で可能ぐらいかと。ただし、EXレベルになるとパズルマニアが楽しむレベルの難易度です。私はiOS版でプレイしましたが、iOS、Android版は画面下に広告が配置される他、ステージクリア時ややり直し時、高確率で広告動画が発生します。また、ヒント機能も広告動画で可能です。課金要素は一切ありません。広告無しでプレイしたい場合はDLSITEにてPC版を有償販売しています。

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