【アクション】スライムルーム レビュー

スライムルーム_ミドルコース2

スライムルーム_タイトル
スライムルーム[みっふい](iTunes)(Google Play)

価格:無料 広告あり。
画面上部の広告、ゲームオーバー時に1画面広告(すぐに終了可能。)、どうしてもクリアできないステージは動画広告を見ることによってクリアしたことにできます。

当感想はiOSのプレイで行っています。

レトロスタイルである故にシンプルなアクションの良さが凝縮されているアクションゲーム

自機であるスライムをゴールまで運ぶアクションゲームです。

「ひまつぶダンジョン」や「ひまつぶフロンティア」など簡易ハクスラなひまつぶシリーズで有名なmoitititi氏が製作したアクションゲーム。ハクスラであるひまつぶシリーズとは全くの別ゲーですがある部分では非常に似ています。それは「シンプルな楽しさ」「適度なやり込み」。ステージ数も存分に用意されており、序盤は新鮮な楽しみ、後半はやりごたえがあるゲームです。

見た目はファミコン風のレトロゲーム&8bit音ですが、操作の良好さや操作性、ステージ構成などは現代のエッセンスを吸収して作られており、プレイ感覚としては新鮮なゲームです。

本作でプレイヤーができる操作は左右の移動とジャンプだけ。いわゆるマリオ型ですが、大きな特徴は壁に張り付くことができること。そのため、壁でさえあれば、四方八方どこでも地面のように通ることができます。横の壁に張り付いて登ったり降りたり、そして天井に張り付いてテクテクと歩くことも。

さて、まずプレイできるステージは1画面で完結しているショートコース。ステージは全てスマホの細長に対応した横14×縦15マス固定で用意されています。ステージ1は本作の機能や面白さを一発で体験できる良ステージのため、このステージを例に仕様の説明をします。
スライムルーム_ルール1 スライムルーム_ルール2
▲右ボタンを押下し続けると上に向かって歩き出します。
スライムルーム_ルール3 スライムルーム_ルール4
▲そのまま右ボタンを押下し続けるとに進むと上から再び右へ。近くにあるスターはやり込み要素です。クリア時には必ず1つ入手できるのですが、ゲーム中のスターも取得しておくとショートコースでは合計で1ステージ2種のスターを入手できます。
スライムルーム_ルール5 スライムルーム_ルール6
▲さらにそのまま右を押下し続けると、穴に落ちる前に右側の壁に辿り着きます。空中で左右ボタンを押下した時の移動距離が大きな点は本作の特徴で、だいたい1マス落ちる時間で1マス左右に移動できます。
スライムルーム_ルール7 スライムルーム_ルール8
▲そのまま左上から左の壁に降りたい場合は、右ボタンで空中に出てから左ボタンを押します。旗に触れればクリア。
スライムルーム_ルール9 スライムルーム_ルール10 スライムルーム_ルール11 スライムルーム_ルール12
▲別ルートとして、スタート地点左の壁を登り、天井を進みそのままゴールまで進むこともできます。天井から隣の壁に移る時はジャンプボタンを押すと移動してくれます。
スライムルーム_ルール14 スライムルーム_ルール15 スライムルーム_ルール16 スライムルーム_ルール17
▲壁からジャンプした場合は、その地点を起点に地上からジャンプした時と同じような挙動で飛びます。また、天井からジャンプした場合は、そのまま下に落ちます(もちろん左右キーで調整可)。

スライムルーム_クリア

何も無い単純なステージですが、実際にプレイするとこれが非常に気持ちよく感じるアクションです。空中での移動に幅があり、好きなところでジャンプでき、そして操作もシンプルなためルールを覚えるコストも必要ありません。1画面なので一目見ただけでゴールまでの道筋を描いて実際に操作する直視性もあります。壁移動のため、移動の自由度も高く、ゴールまでの移動法を好きなように模索できます。

画面右側にある四角は自機のライフで0になるとゲームオーバーで

そして、ステージ2、ステージ3と続けると、今度はステージ構成の幅広さにびっくり。画面を見ると分かると思いますが、3ステージ全てが全く新しいデザインです。似たようなギミックを避けており、その上で平凡なステージもないため、常に新鮮な最新ステージをプレイできます。
スライムルーム_ステージ2 スライムルーム_ステージ3

難易度は序盤は簡単、そして少しずつ難しくなっていくタイプですが、ステージ数がとにかく膨大です。ショートコースでも50ステージ以上。そのため、難しくなっていく段階は非常にゆっくり。ただし、1ステージ1マップのため高難易度好きもタイムアタックを狙ってサクサク進むことも可能で非常に快適です。

さて、もう一点壁について補足すると、一見自由に移動できるように見える壁ですが、実はどうしても壁の下側から上側に辿り着けないパターンがあります。それが内側直角の壁。そのため、移動制限そのものは存在し、レベルデザインの幅を持たせています。

スライムルーム_制限
▲この場合は左側の壁と右側の壁が離れすぎているので不可能ですが、壁が近ければ右側壁に渡ってから上に飛ぶような方法が必要です。

加えてステージが進む度にギミックが増えていきます。動く棘、回る床、消える床・自機が乗っている時のに上昇し、普段は下降するリフトなどなど。また、敵キャラがいません(障害物を倒せない敵と捉えれば同じ話ですが)。その代わりに鳥や大砲など敵に該当するギミックがあります。これらギミックに触れると、そのギミックに貼りつくことができます。貼りつき中は操作ができませんが、動くギミックが丁度良い場所に来た時にジャンプボタンでそのギミックからの脱出が可能です(軽く進行補助や抵抗はできます)。ただし、大砲は壁にぶつかると破裂しますが、貼りつき中の場合はそのまま一緒に破裂しますし、鳥が棘に向かった場合、自機に当たり判定があるため、そのままお陀仏します。
スライムルーム_敵ギミック1 スライムルーム_敵ギミック2 スライムルーム_敵ギミック3
▲鳥は触れることで貼りつきます。また、大砲台に乗るとその方向に発射、大砲弾の場合は貼りついた後、壁にぶつかる前に脱出する必要があります。

ステージをクリアするとスターが溜まります。このスターは各種スライムの解放・及び画面の色彩を変更可能になります。各種スライムは外見の他、ライフ、歩行速度、ジャンプ力がそれぞれわずかに異なるため、ステージによって使い分けることも。そのわずかが難易度を激減させるステージもあったりします。
スライムルーム_スライム

また、画面の色彩については、色に合わせて8bit音楽も変化します。選曲のセンスが良く、初期の白だと「ノリが良い」、水色だと「落ち着く」、赤だと「不気味」など色と音楽についてはある程度統一性があります。私の場合は画面の色彩どうこうよりも、違う曲に変えたくなった時に音楽変更の目的でよく色彩を変えました。ただ、一部の色彩は目に厳しいことが課題かも。
スライムルーム_カラー1 スライムルーム_カラー2 スライムルーム_カラー3

1つのゲームで3度美味しい、1エリアサクサクのショートコースと迷路構造のロングコース

このようにショートステージは1ステージ内をサクっと遊ぶプレイに向いているモードです。このショートステージをある程度進むとミドルコースが解放されます。そしてミドルコースをある程度進むとロングコースと解放されていきます。ミドルコースの特徴はステージ内スター数が2つになる他、2~3以上のエリアで構成されていること。
スライムルーム_ミドルコース1 スライムルーム_ミドルコース2

1エリアはショートコースと同じく横14×縦15マス固定で、端が通れるようになっている場合、端まで来ると隣エリアにスクロールします。また、中間ポイントが設置されており、一度辿り着いた後はライフが0になるまで、ミスをしても中間ポイントから開始します。エリアが増えたとは言え、ミドルコースもサクっとプレイすることを意識したステージ構成であり、短時間でのクリアを意識したステージが多め。1エリア目で床と天井2種類の2エリア目への移動手段があり、一方がスター取得ルートでもう一方がゴールまでのルートのようなエリア構成があるからこそできる発想の仕掛けが用意されています。

ロングコースになると、少なければ4エリア、そして多いと9エリアのような広大ステージ。スターもステージ中に3つ配置されます。
スライムルーム_ロングコース1 スライムルーム_ロングコース2 スライムルーム_ロングコース3
▲このステージは一方通行ですが、このように上下左右から進んでいきます。

移動も一方通行では無く、スタート地点で上下左右に移動通路があったり、上と右で分岐したりと若干迷路っぽく出来上がっており、スターやゴールをじっくりと時間をかけて探しだすコース群になっています。じっくりと言っても慣れると1分ぐらいでクリアでき、メトロイドヴァニアのような楽しさを短時間で味わう調整になっています。
スライムルーム_ロングコースゴール
▲1エリア目にゴールがありますが、上への通路がないためこのエリア単体ではクリアできません。このように目で楽しませてくれるステージ構成です。

ミドル・ロングも序盤は簡単ですが、慣れていることを想定しているのか、難易度が高くなるレベルが短め。根本的仕様はショート・ミドル・ロングと全て同じですが、実際のプレイ感覚は別。短く気軽に楽しみたければショート、一般的なコースをプレイしたければロングと気分に合わせてプレイスタイルを変化させて飽きがなかなかこないように作られています。

なお、クリアできないけど先のステージをプレイしたい!という場合には広告動画を見ることで、スターはクリアの1つ分だけですが、そのステージをクリアしたことにできます。ロングコースの後にさらなるコースとして「むずかしいコース」があります。このコースはまだしっかりプレイできていないため、レビューしていません。

ステージ数はショート50以上、ロング15以上、ミドルはその中間。余分な装飾も無く、8bitカラーと8bit音楽、操作も左右とジャンプだけ。それでいて操作性やステージ構成がどのステージも非常に作り込まれており、シンプル故にアクションゲーム本来の面白さが堪能できる良作です。なお、高難易度ゲーとまではいきませんが、各コース後半のステージは、それなりの難易度があります。クリアまでの道筋は立てれるけど、いざクリアしようとするとコツを掴むまで何度もプレイしてしまうぐらいです。

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