【アクション】The Lost Sky レビュー

TheLostSky_ステージ7

TheLostSky_タイトル
The Lost Sky[YASUDA GAMES](iTunes)(Google Play)


価格:スマホ版は360円

旋回するドラゴンで敵機を叩く360度アクション

本作はドラゴンとなり空を駆け巡り、襲ってくる敵機をなぎ倒す360度旋回アクションシューティングです。もう少し噛み砕くと近接主体で且つ操作を少しだけ不自由系にアレンジした360度シューティングゲームです。なお、stema,スマホで発売していますが、当レビューはsteam版です。スマホ版はバーチャルパッドで操作する他、コントローラーにも対応しているようです。

基本は2.5Dマップ内にいる敵機に近づいて爪の近接攻撃でダメージを与えて倒します。マップ内は上下左右の限界が決められており、自機であるドラゴンはその範囲内を動き回ります。敵を倒し続けると何らかのフラグで増援が出現します。敵を倒し続けているうちに目標敵が出現し、倒すとそのステージをクリアという流れ。画面外の敵は中心を自機とした赤点で表示されるので常に把握できます。
TheLostSky_敵機位置
▲ゲーム背景の邪魔にならない程度に光っている赤点が敵の位置。

ドラゴンの移動は上下左右では無く旋回するように動くことが特徴で、右を押下すれば右下に回るように、右上を押下すれば右上に回るように旋回します。上手に旋回するほど自機の速度が上がりますが、反転など旋回を無視する動きをすると速度が一気に落ちます。ステージ下は地面になっており、触れると旋回を止めて2足歩行します。歩行速度が超低速なので、あまりメリットがありませんが、地上にいる特定の敵は2足歩行時に攻撃すると効率が良いなどの効果も。
TheLostSky_ステージ3 TheLostSky_ステージ4 TheLostSky_ステージ5 TheLostSky_ステージ6

敵へは近接爪攻撃と遠距離攻撃の2種類。近接は最大2回連続で攻撃可能ですが、その後はわずかにインターバルがあります。また、敵の実弾攻撃も近接攻撃ではじくことができます。遠距離は強力ですが、敵を倒すと増加するエネルギーが必要なため、頻繁に利用できるわけではありません。そのため、近接・遠距離共に連打は不可能で、適切なタイミングで攻撃をしないとインターバルで隙ができてしまいます。操作はこのように独特ですが、ストレスはたまりません。旋回の回転角をパッドで細かく調整することができ、狙った場所に向かうことはそれほど難しくなっく、なにより旋回しながら敵に接近してタイミング良く攻撃する瞬間は独特の爽快感があります。

また、ドラゴンは敵を倒した時に出現する緑玉を集めることによって強化が可能。色々項目がありますが、特に強くなったと実感できる項目は攻撃力と攻撃範囲。倒すのに2撃必要だった敵が1撃に、3撃必要だった敵が2撃に、そして範囲が広くなることで中距離から安全に攻撃でき、敵密集地で攻撃すると複数敵にダメージを与えることができるようになってきます。序盤はチマチマ1体1体に何度も攻撃して倒すことになり、これはこれで面白いのですが、次第に雑魚はまとめて撃破、前半ステージのボスを数発の攻撃で簡単に撃破できるようになっていく過程をパワーアップさせながら直に味わえる間隔は何とも言えません。
TheLostSky_強化
▲他、加速や最高速度も上げるほど動きがスムーズになって快適に。耐久力はクリア時のボーナスにも影響するので優先的に上げたい項目。

ドラゴンは3種類存在し、初めの2種類以外はアンロック方式。基礎能力に違いがある他、遠距離攻撃の種類が異なります。緑は最初から利用できる使い勝手の良いドラゴン。遠距離技はミサイルで中距離大ダメージ。青はスピード重視攻撃力低のドラゴンで遠距離はレーザー。テクニカルなプレイを要求する玄人用ドラゴン。赤は攻撃力重視のドラゴン。スピードも初速は遅いものの最高速度があるため、旋回を繰り返すと高速に。HPが低い欠点があるものの、個人的には最強のドラゴン。遠距離攻撃も使い勝手がよい誘導弾です。
TheLostSky_ドラゴン1 TheLostSky_ドラゴン2 TheLostSky_ドラゴン3
▲それぞれの遠距離攻撃。個人的には赤ドラゴンですが、アンロックする頃にはクリアしているんですよね。

味方機と共に戦う集団戦闘ステージが迫力あります

本作は7つのステージで構成されています。それぞれのステージで難易度が3種類あり計21ステージとなります。1ステージ序盤1分、終盤5分ぐらいのため分量としてはそこまで多いわけではありません(その分、価格がPCゲームとして考えると安価)。ただし、その分ステージ構成は練られています。特にミッションの多彩さと3種類の難易度により蜜圧度の高いプレイができます。
TheLostSky_選択
▲ステージ選択画面

例えば敵輸送艦を全滅させよというミッションがあります。この輸送感は近くのスポットライトが破壊されたりスポットライトの光範囲内にドラゴンが入ってしまうと撤退する動きを見せます。周りで護衛している敵機を倒しつつ輸送艦を全滅させていきます。
TheLostSky_ステージ8

また、あるステージは故障中の味方艦を守るミッションが与えられます。この味方艦は反撃こそできるもののその場所を動けず耐久力も存在します。そしてドラゴン同様、敵にも狙われており耐久力が0になるとゲームオーバーになります。

さらに、味方側の全滅にミッション上のデメリットはないけれども、味方機複数が参戦してくれるようなステージも。味方がいる間は敵の攻撃が分散されてドラゴンも動きやすいのですが、味方が減ると集中砲火されるようになります。後半になるほど敵味方機が増え、また敵機も1,2ステージのボスが普通に登場するなど、ステージの内容はどんどん充実していきます。
TheLostSky_ステージ1 TheLostSky_ステージ2 TheLostSky_ステージ7
▲味方参戦のステージは敵味方が戦っている様子も分かり、興奮がふつふつと湧き上がってきます。

加えて同じステージでも難易度の違いで大きな変化が。本作の難易度は主に敵の数を変更しています。敵の強さや装甲などは一切変化ありません。序盤ステージはそこまで難易度変化でゲーム性は変化しませんが、護衛艦破壊ステージだと敵機だけでなく護衛艦も数も増えます。味方艦を守るステージや味方機がいるステージは、難易度が変化すると味方が敵に囲まれやすくなり、油断すると破壊される速度が上昇します。後半になればなるほど、そして難易度が高ければ高いほど、集団戦を行っている感覚が強くなってきます。

各次ステージ解放条件はこれまでのメダル獲得数などです。例えば3面の解放条件はシルバー1枚、ブロンズ3枚。ある面でシルバーを取得するとその面はシルバー・ブロンズを1取得していることになるため、1,2ステージのEasyを両方ともクリアして片方はシルバー以上の評価を、そして1,2ステージのどちらかはNormalをクリアする必要があります。これにより、Normal,Hard面をプレイする時期が分かり、さらにシルバー取得のため、自機の強化が必要になります。また、このようなメダル取得数や敵機を倒した数によってデータベースが解放され、プレイヤーが操るドラゴンは何者なのか、この世界はどうなっているのかなどの世界観に関する謎が少しづつ明かされるようになっています。
TheLostSky_データベース

パワーアップとこのステージ構成により、プレイすればするほど味が出るゲームと言ってよいでしょう。プレイ時間はEasyラストステージのクリアが40分、21ミッションクリアが約1時間30分ほど。全てのドラゴンを最大にパワーアップさせるなら4時間ほど。自機をパワーアップさせればアクションが苦手な私でもHardで十分クリアできるため、アクションとしては簡単な部類に入るでしょう。

ダウンロードはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA