第12回ウディコンで私が面白かった13作品を紹介

第12回WOLF RPGエディター コンテスト通常ウディコン、今年はなんと86もの作品が出展しています。毎年、出展作品のレベルが上がっているコンテストですが、今年は異常とも言ってよいほど品質が高いゲームばかりでした。正直、これ無料でいいの?と疑問に思いながらプレイした作品複数。

とりあえず軽く全作プレイし(最低でも一度は起動)、勢いに乗ったゲームはクリアまでプレイ。その中から私が特に面白かったと思ったゲーム12点を紹介したいと思います。なお、私は物語好きの面があるので、シナリオ重視系が多めです(でも純粋なサウンドノベルは除外しています、すいません)。また、この他にも、私には刺さらなかったけど、他の70%の方には刺さるなと感じるゲームも多々ありましたので、当ページの作品以外でもビビっと来た作品は遊んでみてください。

ウディタで制作したゲームのコンテストページです

Sebastian and Little lady Butler of Love

犬の執事とウサギのお嬢様が、封印されている女の子らしき声に導かれ、魔法の存在する異世界にある城に導かれました。女の子の封印を解くため、城を探索することからはじまる魔法世界での冒険譚。パステルカラー調の色合いが強いメルヘンな雰囲気の1枚絵マップを大量に用意し、全てを自作マップと自作キャラで描いた独特の世界は魅力的。

また、お話も単純な童話ではなく、物理学も交じった世界系シナリオを混ぜたり、執事とお嬢様の恋愛模様を描いたりと大人な物語になっています。

執事と王女様が封印された王女を救おうと奮闘するところから始まるケモナーな魔法の国でのできごと。メルヘンチックな絵柄のマップを動き回り、雰囲気は童話的だけど話は壮大な物語が楽しめるアドベンチャーゲームです。

怪異探偵委員会

怪異を推理でぶった切るアドベンチャー。例えば町中に出る花子さんなどの会談で困った人から相談を受け、横スクロール視点の校内や町を探索し、人々の話を聞きながら調査を進めていきます。章立てで1つの怪談を扱い、相談の過程でのモブ会話などで情報を集めつつ、最終的にその怪談を解決する流れ。

実際は微ホラーで、本質的には部活動に打ち込む青春アドベンチャー。クリア後はうるっときます。

怪異を推理でぶった切っていくサイドビュー推理アドベンチャー「怪異探偵委員会」の感想です。ゆるいホラー感と共に、課外活動を通しての青春物語も一つの魅力。

おしまいのーと。

姉妹の家に降りかかるホラー。序盤はこの姉妹のコントのようなやり取りを見ながら、日常的な仲の良さを表現しています。そして、やり取りの中でも引きこもりの妹が抱える葛藤、姉の面倒見の良さなども分かってきて、この微笑ましい光景をもっと見ていたいなーと思った頃に突然のホラーが発生。「虐待母と殺された子供」のような幽霊が襲い掛かってきます。

謎解きが難しめ、またアクション(いわゆる避けゲー)の難易度も高くセーブ&ロードのトライアルエラーもしました。

ポイントは普段住んでいる自宅がホラー怪奇現象の現場となってしまうこと、そして和風ホラー的な怖さがあること。ストーリー方面もしっかりしており、怖さの中でも話の先が気になってくるつくり。ただ、本気でこの作品は怖かった。

ライトノベル風姉妹会話と本格和ホラーが一緒くたに攻めかかってきたような気分。

DAY:0

拠点防衛ゲーム。上から迫る敵から拠点を防衛するため、エネルギーを用いてユニットを召喚。ユニットは特定範囲に敵が近づくと自動でショットを放ちます。各ユニットは全体回復をする、防御力が高いなど役割で分かれます。そして、本作はユニット以外に道を作ることが可能。道を作ることで今まで範囲外だった敵にユニットを近づけたり、敵の密集攻撃から防御力の低いユニットを遠ざけたりできます。また、道の種類によって、HP時間経過回復、EN時間経過回復などの特徴も。これらをリアルタイムに行っていきます(時間を一時停止してゆっくり考えることもできる)。

そして拠点が破壊される前に敵ボスユニットを倒すとクリア。

実際にプレイするとショットの乱れ打ち状態になり、見た目は敵味方双方が撃ち合う弾幕シューティング状態。けっこう見た目的にも迫力があります。その中で地形をどんどん作っていくと、どんどん見た目がRPGっぽくなったりと変化も。ユニットの配置によって、一気に敵を殲滅できたり、防御が凝固になったり戦略性も十分。

■【制作情報】■■■■
————————————————–

ゲーム名:DAY:0(:FIFTY)
開発:PANO(https://twitter.com/pano_game)

————————————————–

十二の願いが叶うなら

横スクロール移動の町と、横スクロール画面&オート戦闘ダンジョンのRPG。2種類のSD絵の好きな方を選ぶことができます。どちらを選んでも見た目ふんわりとした朗らかな世界観。ダンジョンは複数マスを選択して進む形式でそれぞれ「何も無し」「アイテムを取得」「敵出現」「次の階層へ」の4コマのどれかになっています。現在のマスと隣接しているマスが事前に見えるため、ランダム性は薄く、選択的に次のマスを選べます。

ダンジョンの素材を集めて武器を安く購入する素材集め、習得した経験値で仲間の指定した能力を伸ばす経験値システムなど。面白さの肝は、オート戦闘のおかげでハクスラ部分を集中して楽しめることかなと。実際、戦闘のサクサク感は非常に好感触。

冒険の目的等はなんとなく父を探したい、かぼちゃになったキャラが元に戻る方法を探すため等とメンバーごとに異なり、なんとなくの目的地にふわっと旅立ち、世界旅行とのイメージが強い。各村・町とも横スクロールの手書きであり、旅行気分を楽しめる作り。また、チャットシステムで定期的にメンバー感で話し合うことも。

扉は君の鍵で開く

奉仕部に入り、困った生徒達の悩みを聞く捜査アドベンチャーゲーム。人物に話しかけると、「会話履歴」に単語が格納されていきます。その単語を選択して人に話しかけると会話内容が変わる場合が。基本的な依頼は聞き込みで会話履歴を駆使し、対象物や対象人、疑問などを探していくことが大半です。

学校は広大なため、そして大量の人×大量の単語なので虱潰しに探索は不可能。そのため、推理が大事になります。例えば「校門で出会った子に一目惚れしたからもう一度会いたくて、校門で7:30頃から見張っていたけど見つからない」との相談から新聞部に行き、可愛い子コンテストを入手。その子達の名前をキーワードに1,2年対象に総当たり、そして7:30より以前に来ているならおそらく部活の早練なので、部活に励んでいる子以外は除外。そして、その子達の部活に行き、その子の名前をキーワードに探す……という流れで相談解決。

この解決方法は一例で、1,2年のクラスに行き、可愛い子の情報を集めて、それらで集まった名前から……みたいな方法もあります。推理という点と、答えを導くための手段が複数ある点が本作の見どころかな。

あと、奉仕部の面々がなかなか個性豊か。しかし、分からなくなってしまうと、総当たりができないから詰んでしまうのは問題かも。

L0ST M@IL

アンドロイドが普及した世界、郵便屋のアンドロイドはロストした宅配物を届けにある博士の家に訪れました。そこに博士はおらず、見つかったのは博士のお手伝いアンドロイド。二人の少年アンドロイドは博士の居場所を探るため研究所を探索することに。

SF風味のアドベンチャーゲームです。星新一などSF作家のオマージュや、過去の名作をSFっぽく改変した小ネタなどを取り入れ、アンドロイドについての作者なりの解答と言ったところでしょうか。探索を進めるごとに、博士とお手伝いアンドロイドの絆がだんだんと鮮明になっていきます。博士はその場所にいないのに、博士のアンドロイドへの愛情は直に伝わってきます。あと、この作品の登場人物2人、どちらも人間じゃないんですよね。

プレイ時間15分ほどの短編。なんだけど、登場人物がロボットしかいないとか、それで感情や人間との絆が伝わってくるとか、クリア時は色々と心で考えたくなる物語です。

神話解体論

ある更生施設に囚われている主人公の脱出物語。名目上は更生施設とあるけど、施設を運営している方達の思惑はそれとは異なり、また施設内の人々もそれぞれが思惑を持っており、独自に動いている複雑な人間関係があります。また、施設内では謎の病気で隔離される人が続出。謎が謎を読んでいます。そして、施設では超能力を研究している噂も。

ゲームとしては謎解き系。会話からキーワードを取得し、キーワードをセットして会話すると内容が変化します。適切なキーワードで話が進んでいきます。避けゲーや逃亡中の超能力ミニゲームなどもありますが、格となるのはストーリー。

QUEST OF FIRE

魔王軍により滅亡にされそうになった王国の王子が主人公。ダンジョンの雑魚戦闘での素材・装備集めが楽しかったりとハクスラ的な楽しみ方と、防衛戦などの戦闘イベントで育成の成果を発揮できる楽しみがあるRPG。テキスト・物語・ドラマイベントはほとんど無く、ダンジョン探索による育成を楽しむタイプのRPG。

冒険者の酒場から各ジョブについた3人を選び仲間にし、各ダンジョンにて魔王を倒すために必要な指輪を7つ集める事が当初の目的。各ダンジョン、ほとんどがウディタデフォ素材だけどマップセンスは良いめ。また、難しすぎず、全体攻撃で瀕死にできる等、戦闘バランスや各レベル帯での戦闘方針が変わる等、戦闘に関わるレベルデザインや育成バランスもなかなか。レベル上げが面倒な場合には省略機能も備わっています。その他、釣り、バードウォッチなどの遊び要素も。

期日の機能があり、戦闘回数や宿屋宿泊数などを計算に今期が終了して次期に移動します。その時に、納品したアイテム量や研究に当てた割合に応じて各種王国の経験がたまり、武器・魔法・アイテムなど販売アイテムの質が向上します。

そして、特定の期日には、敵と複数回のカウントとなる防衛作戦、城下町に出て怪しい場所を探す破壊工作防止、敵拠点に攻めていく強襲作戦などが行われることも。それらの結果も踏まえて味方の兵士人数や士気などが期日毎にどんどん変化していきます。

わちゃわちゃダンジョンズ -ルセルッカの冒険譚-

冒険者ギルドの冒険者達がダンジョンでわちゃわちゃ戦う半放置RPG。放置RPGなので、気長にプレイできる方に向けた作品。UIが整っていて、非常に見やすく、戦闘を見ているだけでテンションがあがります。

サウンドノベル+放置RPGな形式で、新たなダンジョンを攻略するたびにノベルが解放されます。3つある枠の中で1枠4人パーティーを組み、冒険したいダンジョンを選択、すると後は自動で動いて敵を倒し、経験値とお金とドロップアイテムを落とします。

そしてお金で新たな仲間を雇ったり、装備を錬金したり。仲間の装備を変えたりレベルを上げたりしながら、だんだんと難易度が高いダンジョンに変更していきます。パラメータは正義みたいに力押しでいけたりするけど、属性や物理特攻などの特技を選別してパーティーを組む楽しみも。味方のステータスは詳細に分かるけど、敵の属性やステータスは見た目から判断しなければいけないので、敵やエリアに合わせた特攻パーティ選別は難しい。

システム関係に開発の主眼を置いて、ストーリーなどのフレーバーテキストは少なめなので、ある程度プレイすると飽きてしまう点が欠点と言えば欠点かな。

ゲー製ゲーム

ウディコン優勝目指してゲームを作るシミュレーションゲームというかスゴロクゲーム。2つのサイコロ目から1つ選択した分のマス目を進む。HPとMPの概念があり、HP0でゲームオーバー、MP0で1回休み。なので適宜回復マスやスキルの回復が必要。

スゴロクゲームというよりは人生ゲームのゲ製版のようなマス目のイベント小ネタが面白い。「軽微なバグで躓いた」「話してたらやることを忘れた」「音量調整を忘れて大音量が流れた」「別システムを作りたい衝動が……」など、ゲーム製作中のあるあるネタが大量に。プレイ対象者がゲ製している人に限られそうだけど、マニアックなネタが豊富です。

何気にシミュレーション部分も適度に難易度があり、適当にプレイしてたらエターなります。

Treasure Hunter 玖主

自称パチプロ&子供のお小遣いまで取り上げようとし、子供に軽蔑されている男性が主人公。子供に働けと追い出された主人公は昔の軍人仲間からトレジャーハントに誘われ、中東な雰囲気のピラミッドを調査することになります。軍事・遺跡探索・異空間・無駄に熱いなどの要素が詰まった読み物系アドベンチャー。

ただ、実際素晴らしいシナリオとまではいかないと思ってます。なんだけど、ヘリコプターの動きとか、恰好を付ける箇所はおそろしく手の込んだ作りをしており(製作時間かかっただろうなあ)、そしてハイテンポで気持ちよく進んでいきます。演出力の勢いと字の文が悪くないこともあり、なんか先が気になるという不思議なシナリオでした。

いや、実際、最初のパチスロの駄目親父で、ニートゲーかと思ってたところからの近所の公園にて軍に所属していた頃の上司が登場した辺りからの勢いはすごかった。

スポンサーリンク
[PR]
[PR]

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
[PR]