【アクション】夢核(YumeCore) レビュー

夢核(YumeCore)_タイトル
夢核(YumeCore) [鷹館]

病院で入院生活を送っている女の子そぼこはある日、夢の世界に気づき明晰夢の世界で冒険することに。明晰夢の病院は現実とシンクロしたマップながら、狂ったように患者が襲ってきます。そぼこはナース服に身を包み「治療」と称して、夢の中で患者達と殴り合うバトルを繰り広げます。ゲームは夢の世界でのベルトスクロールアクションと現実の世界での探索要素。現実では病院6マップを回りながら患者・先生・看護婦などと話しができ、夢の中ではそばこの病室がある6Fから順々に降りてベルトスクロールします。

ジャンルとしてはベルトスクロールアクションに位置する本作ですが、アクションのみを考えると3ステージのみでボリュームがあまりありません。ただし、探索やストーリー背景などを全て含めると小規模にカチっとはまる作品になります。クリア後はベルトスクロールのみ試せるアーケードモードなどのやり込みが解禁されますが、やはり褒めたいのはビジュアル・ストーリー・ベルトスクロールとしての面白さなどが上手く融合しており、総合的に面白いことでしょうか。

まず目に映るのは可愛らしい女の子達。主人公そぼこを初め、モブ敵、ボス敵、病院の先生などのキャラが全て可愛らしい女性のドットで表現されています。何かあると目の周辺を中心に表情の変化がよく分かるように差分も多め。ちょこちょこ動く姿も可愛らしいものです。そして病院の小物関係もくっきり分かるドットです。診察室、自販機、受付、会計、廊下などなど。言葉にせずとも病院と分かるようなドットです。この背景ドットにも独特の可愛さあり。
夢核(YumeCore)_キャラ1 夢核(YumeCore)_キャラ2
▲癒されるキャラ達

夢核(YumeCore)_病院2 夢核(YumeCore)_病院1
▲くっきりと描かれている背景ドットも美麗。

夢核(YumeCore)_顔表情1 夢核(YumeCore)_顔表情2 夢核(YumeCore)_顔表情3 夢核(YumeCore)_顔表情4
▲ちょっと表現悪いところを挙げてしまいましたが、鼻血がドバドバ出てしまうシーン。顔表情の変化は特に注目。

この空間でのベルトアクションは他ベルトアクションと差別化できており、新鮮なプレイができます。そぼこが取れる行動は通常コンボ攻撃、ジャンプ、掴みからの連続打撃・投げ、必殺技とオーソドックス。必殺技は全体への強力攻撃で回数制限があります。操作感も良く堅実なプレイが可能です。モブ敵はそれぞれにしっかりとした役割分担ができています。

例えば極端に体力が高いモブ敵は単純な通常コンボは防御してしまい、掴み攻撃でないとダメージが与えられません。妙に細長い敵は倒れてからフィールドをぐるぐる上下に移動するのでジャンプで避ける必要があります。飛び蹴りしかしない敵、波動拳しか打たない敵など明確に攻撃方法も分かれており、各モブ敵への対処方法が少しずつ異なってきます。
夢核(YumeCore)_ベルトスクロール1 夢核(YumeCore)_ベルトスクロール2 夢核(YumeCore)_ベルトスクロール3 夢核(YumeCore)_ベルトスクロール4

これに加えてボスも多種多様。例えば最初のボスも自分を起点に水を飛ばす、空中に何かを放ち周囲にばら撒ける、前方無敵攻撃などザコ敵とは全く異なる攻撃方法が3種類。そしてさらに次のボスは前ボスとは全く異なる攻撃方法を持ちます。同じようなことの繰り返しでダレるようなステージはありません。
夢核(YumeCore)_1面ボス1 夢核(YumeCore)_1面ボス2 夢核(YumeCore)_1面ボス3 夢核(YumeCore)_1面ボス4
▲主人公同様にボスキャラのドットも多種多様な表情や体型を取って可愛いです。

難易度は、アクション苦手な私からすると少々高く感じました。というのもファイナルファイトのように途中でアイテムを入手して回復することができないからです。ボス戦前の回復もありません。先生の処方箋やじゃんけんで勝つとアイテムをくれる人がいますが、1日1回なので使いどころも難しい。そのため、ミスが許されないプレイになります。

ただし、それでクリアできないかと言うとそんなことはありません。徹底的な覚えゲーとしても成り立っており、敵の行動パターンやそのための対処法が把握しやすいバランスになっています。少しづつ先に進める爽快感みたいなものを感じました。

さて、ベルトスクロールだけで考えれば少々物足りないとなるのですが、この夢核の本領はベルトスクロールと融合したストーリーです。序盤は夢の世界で動き回れるそばこの喜びが全面的に押し出されて、この可愛さでファンシーを前面に押し出したストーリーです。主人公も治療するナースになりきっており、ボスとのやり取りもどこか微笑ましさがある子供どうしのやり取り。一種のごっこ遊びのような気配がします。

ところが中盤からはホラー展開に。可愛く見えるもの全てが怪しくなり、恐怖を抱くようになります。また、現実とリンクしている夢の病院ですが、場合によってはゆめにっきに影響を受けたような不気味な造形物なども出現することも。中盤は何もかもが不気味に見えてしまい、先に進むたびにドキドキしていました。可愛い絵柄は継続しているのでファンシーホラー。このホラーの表現を実現するために、2ステージ目、3ステージ目の間にはベルトスクロールのシステムを採用した当ジャンルとは異なるミニゲームを採用。特に音楽が序盤から無音+効果音か独特のアンビエントやゴア系のサウンドがより臨場感を盛り上げています。
夢核(YumeCore)_ホラー2 夢核(YumeCore)_ホラー1

後半になると、ホラー関係を打開するために動きだします。キーワードは少女達の心。この頃になると舞台はホラーを継続ですが、怖さはなくなり使命感みたいなものが芽生えてきます。つまり物語はどんどん変化していく作風になっています。

プレイ時間は本編クリア1時間ほど。以降は隠し要素アンロックや実績解放のやりこみ要素はあります。本作はどちらかと言えばベルトスクロール系好きだけで無く、ホラー探索系RPGをプレイしている方にもチェックしてもらいたいゲーム。病棟の背景からキャラまでドットが全てオリジナルで世界観が作り込まれています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする