各ゲームエンジンの動作確認
RPGツクールMV / MZ
正常に動作。Window起動がデフォになっているため、ウィンドゥ特有の枠や上側に×ボタンなどがつく。Steam OSではWindowで開くゲームに関してはそのウィンドゥのサイズを画面全体になるよう拡大して表示する仕様のようだ。枠が邪魔なのでフルスクリーンにする必要がある。そのため、ボタンにF4などを割り当てて、フルスクリーンにすればよい。
RPGツクールVX ACE
私は試していないが、以下が参考になる。色々準備が必要だけど可能っぽい。
https://note.com/stara/n/nd8fc683997d8
Wolf Editor2
正常に動作。フォントが大きくなって多少見切れる場合がある。上階層フォルダが日本語だとエラーが出るので、日本語だったらRenameする。
SRPG Studio
正常に動作。処理落ちが激しいので30FPSでプレイする必要がある。「composition API」が使われている場合は落ちる。
ティラノビルダー
正常に動作。元々タップして読み進めるビジュアルノベルのため、ボタンや十字キーなどは全く反応しない。
Unity
正常に動作。ただし、機能が膨大にあるゲームエンジンのため、特定の機能は動作しない可能性もありうる。
Unreal Engine
正常に動作。ただし、機能が膨大にあるゲームエンジンのため、特定の機能は動作しない可能性もありうる。
Game Maker Studio2
正常に動作
GODOT Engine
正常に動作
Smile Game Builder
正常に動作
RPG Developer Bakin
動作しない。起動時の途中で落ちる。
アクションゲームツクールMV
正常に動作
導入方法忘備録
1.Steamボタンを押し、電源→デスクトップに切り替えで、デスクトップモードに移動。
2.画面左下の三番目の青いアイコンをクリックしDiscoverを起動。「FireFox」を検索して右上のインストールボタンを押す。
3.FireFoxから欲しいゲームをダウンロードする。
4.ダウンロードしたフォルダに移動(通常なら/home/deck/Downloads/)し右上の三ボタンからOpen Terminalをクリック。
5.ターミナルに以下の文字を入力してZipファイルを解凍する
「unzip -Ocp932 Zipファイル名」
(このやり方で解凍しないと日本語ファイルがある場合に文字化けする)
6.Steamを起動し、「ゲームを追加→非Steamゲームを追加」で該当ゲームの実行exeを指定する。なお、ファイル形式は最初Applicationになっているが、All Filesに変更しないとexeファイルが出てこない。
7.画面左上のReturn to Gaming Modeアイコンをダブルクリックしてゲーミングモードに戻る
8.追加したゲームの設定画面を開き、プロパティ→互換性で、特定のSteam Playにチェック、最新のProtonを選択する。(執筆時はProton 7.0-5)
exe実行形式でインストールする場合
1.上で5まで終了後、6でインストールexeを登録する。7,8まで行った後、そのexeでゲームをプレイ。
2.インストール画面が開くのでWindowと同様の操作でインストール。
3.インストール先から実行exeを探し、以下6~8を行う。
ちなみにDLSITEは1.4GB以上はexe形式の分割Zipファイルになるが、この方法で解凍する。
警告
Steam Deckで非Steamのゲームを利用するにはデスクトップモードと呼ばれる英語版Linuxを操作する必要がある。はじめてLinuxを触る感覚はそこまで難しいわけではないが簡単でもない。Androidユーザーが初めてiPhoneを触ったりWindowsユーザーが初めてMacを操作するレベルの煩わしさがある。また、Zipの解凍やAndroidゲームをプレイできるようにするなどの拡張はWindowsと異なりコマンドラインツールを使う点は難易度が高い。
これらのツールのゲームが携帯ゲーム機でできることは革命的だ。寝ながらのプレイがはかどる。ただし、問題点を考慮の上で、それでも自分でゲームを導入できる自信があるかどうかは検討した方がいい。そのうち画像付きで詳しくやり方を解説する動画やサイトが出てきたら状況は変わると思うが。
Protonで対応できない例
1.ファイル名やフォルダに日本語文字が入っていると読みこめずにエラーとなる可能性がある。ゲームエンジンごとに読める・読めないが分かれるが、理屈は不明。
2.Steam Deckのゲーミングモードでゲームをプレイするとウィンドウ画面で開くゲームの場合、そのウィンドウが画面全体となるように拡縮調整して開かれる。その際、ツール系アプリにあるような新たにウィンドウが開くような処理があると、後ろの画面が消え、新たな画面が表示される。
3.アドレス系。例えばツクールのRTPのようなゲームフォルダとは別のフォルダを参照するような処理はエラーが出てしまう可能性が高い。たぶんだけど、アドレスの直接指定(C://からプログラムで指示する)も危険かも。
4.コピーガード系。これは今のところValveが対応しようとしているがほとんどがダメ。試してないけど、ソフト乾電池などもダメだと思う。