Summer Pockets -サマーポケッツ-(体験版感想)

KEYと言えば必ずテレビアニメ化される美少女ゲームの大御所です。古くは泣きゲーのジャンルを気づきつつもクラナド以降はエンタメ作品としても楽しめる作品を作り出してきました。そのKEYが発表した新作は夏の島を舞台にした明るい雰囲気のゲーム、

外部シナリオライターながらKEYの雰囲気はばっちりと受け継いでいる

主人公の鷹原羽依里は亡くなった祖母の遺品整理のため夏休みを利用して島白鳥にやってきました。島内には様々な子供たちが思い思いに過ごしており、彼ら彼女らと触れ合うことで島の生活に順応していく話。

今回のシナリオライター「新島夕」「魁」「ハサマ」。魁氏は元々KEYライターで、他ライターが製作したキャラを上手に料理する才能がある上、近年では自キャラ製作能力も向上を見せており人気のあるライターです。新島夕氏は元SAGA PLANETSで活躍している人気ライター、ハサマ氏は一部ルートやファンディスクに関わっている方でKEY作品だとCS版クドわふたー。この布陣でどうだ!ということでプレイした結果、「あっ、これはKEY作品だ」と納得のいく出来栄えでした。麻枝准氏原案の影響は序盤から強く出ています。

全般的にノリの良い夏らしさを感じる音楽が流れる中、田舎独特の雰囲気を出す元気な夏休みゲーム。様々な女の子や個性が出すぎている男2人は皆、島の子供たち、そして一部主人公の鷹原羽依里を含めて島外部がきた人達。全員がわいわいがやがやとする賑やかなゲームです。羽依里も島の女の子達と仲良くなってコミュニケーションを図る一方、男枠も常に上半身裸になりたがる良一と卓球少年の天善と2人おり、羽依里とホモーな雰囲気でからかわれています(この辺り、美少女ゲームでありながら女性ユーザーも多いKEYの強みかな)。どちらかと言えばリトルバスタージ以降のKEY作風を継承しているようなイメージ。

羽依里に関しては、元水泳部だけど現在は泳ぐことに大きな忌避感と罪悪感を感じています。また、一度も訪れていないはずの島白鳥に既視感を覚えることも。訳ありの主人公。基本的に麻枝准氏の作風は序盤に普通の恋愛美少女ゲームの如く複数の女の子をクリアすると世界の真相みたいなものが分かる真ルートが用意されており、おそらくそのための仕込みかと。また、古ぼけた地図を持って島内を彷徨う鴎など各キャラクターの言及を合わせると島内に探検できる場所があることを仄めかしています(羽依里の水泳嫌いや夜の水辺で水泳の練習をしているしろはを見ると水に関係することでは?と思ってしまいます)。

わいわいガヤガヤとした青春時代

本作前半のテーマはおそらく「夏休みに遊ぶ」。学園内仲間どうしでわいわいしていたリトルバスターズと非常に近いものがあります。裸になることが好きな良一と、少年団の治安維持執行部に所属する美希の攻防やそれに巻き込まれる羽依里。人見知りなく羽依里と接する蒼、卓球のために筋トレ、命をかける天善。彼ら彼女ら島内の子供たちとの交流は夏休みのアルバイトや休みを満喫する一幕です。

又従妹で羽依里と同じく鏡子家でお世話となり、毎日島内で元気一杯生活するぺちゃぱい少女うみ、ドイツ系ハーフで島内のやりたいこと探しを行っている柚、島内で探し物をしている鴎など主人公含めて島外から来た方々も多くいます。つまり彼女らのルートでは島内の伝統などから外れた枠のストーリーが描かれるかと。

今作はメインヒロインらしき人物がいないのですが、それでいてなんとなくキーパーソンとなるのがしろは。羽依里とは夜の水辺で出会うのですが、それ以降主人公に対しては毒舌できつい言葉を吐きます。それでいて自分のそばにいると不幸になると考えており、自ら他人を遠ざけようとしている一面があり、島内の子供たちとも疎遠。キーパーソンとなっていそうなキャラです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする