ここっとダンジョン[room6](iTunes)(Google Play)
価格:無料
ここっとダンジョンは一方通行で規則に従って前進する主人公ココを誘導して迷路ダンジョンに存在する宝物を集めるランゲームの亜種です。変則的なランゲームでありながら、パズル要素もあり、簡易的な探索アクションのようなアイテム取得もできるゲームです。
▲主人公であるココ(左)と親友のユニ(右)
ダンジョンは横スクロール型で足場と多数の階段でできています。ステージが開始するとココはひたすら前方に進みます。ただし、進行方向に階段がある場合は必ず階段の昇降をし、敵と接触したら敵が倒れるまで殴り合います。ココの進行方向はプレイヤーが何もしなくても、最終的にゴールまで向かいます。敵や罠によりHPが0にならずゴールまでたどり着けばステージクリアです。
▲このような足場の複雑な通路が特徴
ただし、脇道に反れると正規ルートでは入手できない宝箱があります。宝箱の中にはお金や武器防具、お父さんのコレクションなどがあります。特に武器防具が揃わないと敵に勝てなくなり、結局ゴールまで辿り着けないため、宝集めは必須となります。
ココは武器防具の他に2種類のアイテムを所持できます。プレイヤーがココに介入する手段はこの2種のアイテムのみ。例えば序盤に登場するアイテム「Uターン」を使用すると進行方向を180度逆にすることができます。「階段スルー」を使用するとココの進行方向に階段があった場合でも昇降しません。このようにアイテムを適宜使用することにより、ココの進行方向を操作し宝箱を収集していくことがプレイヤーの目的になります。1度でもそのステージをクリアすると地図を見ることが可能なので、地図を見ながら狙った宝箱を入手するために必要なアイテムや経路を導き出していきます。
▲宝箱回収を狙う場合はマップを見ながら進行方向を検討していきます。1度も取得していない宝箱には印がつきます。現在位置の把握など少々マップの仕様が使いにくい面もありますが。
また、アイテムを入手できるステージはアイテムが必要なステージより後であることも珍しくありません。例えば水中ステージである2面を紹介しましょう。このステージは水というギミックが最後まで邪魔をします。まず水中では息ができないため、一定時間以上水中にいるとHPがあっても強制ゲームオーバーになります。全ての宝物を取るには水の中でも平気なアイテムが必要ですが、2-1到着時点では克服方法がありません。だけど2-1ゴール前でアイテム「息継ぎ」を入手することで水中でも平気になります。これで進める範囲は増えますが、アイテム欄が1つ埋まってしまい、水中の先にある「Uターン」と「階段スルー」が必要な箇所は通れません。でも2-3に進むと水中でも息継ぎする必要の無い防具「カエル」を入手します。防具蘭に「カエル」を装備してからアイテム欄を「Uターン」と「階段スルー」にすることで先の宝箱を入手できます。
このように先のステージに進んだり、逆行して戻ったりするメトロイドヴァニア系のような探索要素も面白さの1つです。また、アイテムのよる進行不可だけでなく、その時点のレベルや装備では絶対に勝てないような強敵の後ろにアイテムがあるような場合も。
また、アイテムが2つというルールがパズル的な面白さを出しています。ステージ上には様々なギミックがありますが、必ず回避できるアイテムが存在します。毒床は歩くとダメージを受けますが「毒床スルー」で無視します。先のステージで登場するワープは対応する別出口まで一瞬で飛ばしますが「ワープスルー」で無効化します。
▲水中の中ではだんだんと呼吸ゲージが減少していきます。息継ぎはこのゲージを何度でも完全回復できます。
▲クリスタルのような物に触れると対応するクリスタルまでワープします。
▲下に赤い矢印がある場合、矢印が途切れるまで強制的に進みます。なお、矢印が天井や壁にある場合もココはそれに引っ張られます。そのため、ベルト無効のアイテムもありますが、使うか使わないかも選択の1つとなります。
先の水中ステージを例に取ると「Uターン」と「階段スルー」を装備した時、「Uターン」と「滝スルー(滝の上に来ると滝下に落とされてしまう内容を無効化)」を装備した時、「階段スルー」と「滝スルー」を装備した時でそれぞれ取得できる宝箱が異なる場合もあります。
ちなみに本作は全6面で各面5ステージ構成。そして5面までの特殊ギミックは1面毒床、2面水中のように1つに抑えられています。そのため、パズルとしては簡単な部類。ただし、6面になると5面までの登場した各ギミックのオンパレードで宝集めは難解になり、パズルも面白くなります。
また、アクション要素としては、各種アイテムはタイミングよく使用しないといけません。例えば階段が密集している地帯で特定の階段だけに「階段スルー」を使用することが難しかったりとランゲーム的な面白さもあります。
パズルもランもそこまで難しくなくマニアであればあるほど物足りなくなる可能性もありますが、両者を相乗効果することにより中毒性のあるアクションパズルとして成り立っています。事前に地図で攻略ルートを割り出して、そこまでをアクションで頑張るような位置づけ。
パズル単体、アクション単体として考えると単純なミニゲームにすぎません。しかし、パズルとアクションの親和性が高く、相乗効果により熱中できるシステムに早変わりしています。合わせて各ステージに散らばっている各種宝箱を集めて回収率100%にすることで、武器・防具などの収集要素もあり。ココはそれぞれの装備全てに対してグラフィックが変化します。宝箱で収集するアイテムからガチャで収集要素まで。
▲武器・防具は全てドット絵にも反映されます。
▲ガチャでオリジナルの武器防具も大量にあります。以前は課金通貨でガチャを行うようになっていましたが、現在は完全無料のためステージで入手できるコインを使ってガチャを効率良く回すことができます。
なお、6×5 = 30ステージをクリアするとココの友人であるユニちゃんが主人公となる新たな30ステージが解放されます。ココ編の続編となるストーリーもあります。ステージそのものはココちゃんと同様のコースですが、一部宝箱の中身が変化し、敵キャラの数が増えている高難易度コースです。ココステージはどちらかと言えばギミックに悩むゲームで、敵キャラと戦うと簡単にレベルが上がり、敵との戦いによるHP0はほぼ無視できました。一部のアイテムを守っている強ボスぐらい。
ココちゃんののレベルや装備をそのまま代用のため前半こそ温いのですが、後半は大量の敵が次々とダメージを与えてきます。装備の強化はもちろん、事前にギミックに加えて敵との接し方も考慮してコースを練る必要があります。
▲ユニにも全ての武器防具差分のドットが存在ます。
どちらかと言えばライトユーザーがターゲットですが、オリジナリティの強いゲームだと思います。単純なルールなのに各ステージの宝箱収集率100%を目指して何度もリプレイしていました。なお、以前は広告や課金通貨がありましたが現在は完全無料。そのため、スムーズに再プレイすることもでき快適です。
なお、ここっとダンジョンの前身としてとっとこダンジョンも配信中です。ここっとに慣れると、地図はステージ攻略中に出せず、ステージ開始前だけなのが地味に辛かったりしますが、オールドット絵+8bitピコピコ音でシナリオのノリも良いなど、ここっとダンジョンとは別の魅力がある作風です。合わせてこちらもどうぞ。
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