【レーザー反射パズル】Re;flection レビュー

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Re;flection[長靴をはいた猫] (iTunes)(Google Play)

対象:Android / iOS
価格:広告無料(クリアできない場合のヒント機能のみ広告)

特定場所から光線を飛ばし鏡などで屈折させつつ目的地まで飛ばせばクリアないわゆる「レーザー反射系パズル」。基本ルールを超えるような目新しいルールを作るのは難しいと思っていましたが、去年「PHOTON QUBE」が発売した時には衝撃を受けたものです(実は3DS用ソフトだったらしく本当の発売は随分前ですが)。

本作も反射板などを利用してロケットを目的地に飛ばすレーザー反射系パズルの亜種ゲームです。同じくレーザー反射系パズルの仕様を少し改変しただけなのに、プレイ感覚は大きく異なります。

開発はスマホに最適化した横スクロールアクションゲーム「魔法少女クリティカル」の製作者「長靴をはいた猫」氏。

レーザー反射系ながら今までとプレイ感覚が大きく異なるパズル

縦8マス×横7マスの四角マスで囲まれた宇宙空間の中が舞台。自機であるロケットは四角マス外周のプレイヤーが指定する位置より発射することができます。四角マス内には3つのPTと記されたアイテムとゴールがあります。3つのPTはそれぞれ☆評価に直結し、なるべく多くのPTを取得してゴールを目指すことになります。
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ただし、自機は直進しかできません。それを覆すのがミラーなどのギミック。プレイヤーはロケット発射から一回の移動で3つのPTを全て取得し、最後にゴールまで進むように、ギミックを適切に回転してロケットの動きを誘導します。ギミックの角度調整が終了したら、Go!ボタンで発射、アニメーション演出後、実際にロケットの動きが始まります。
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▲ギミックの角度設定が完了して、いざ結果を見るためGoボタンをタップすると発生するロケットの演出

肝は、プレイヤーの介入できる部分が発射位置とギミックの回転のみであること。それだけでは制限が多くて味気ないパズルしか作れないのですが、ギミックの種類を工夫することで、「通常のレーザー反射系よりシンプルなルール且つ、奥深いパズルゲーム」を実現させています。
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邪魔なギミックがあっても移動できないので回避策を考える必要があります。ロケットの動きによって変化するギミックもあるので、グルグル同じ場所を回って最終的にギミックが変化しゴールまで行く場合もあります。ユーザーからはアクセスできないギミックがロケットを苦しめる場合もあるでしょう。

また、パズルは運と論理的思考の匙加減でプレイ層が変わりますが、本作はある程度、論理的思考で解けるパズルです。序盤ステージの開始地点はPTの位置が開始からしか届かない場合があり明らかに分かります。ゴールから逆算すると次第に全体像が見えてくる場合もあります。途中のPTを取る時に、「このPTを左から取ってしまうと右に反射板が無いのでそのままアウト」のように途中の進路を1つ1つ潰していくことで解放が見つかります。

分からなければ動画視聴によるヒント機能でなんとかなりそうです。なお、ユーザーによるステージ作成機能があり、すでに複数の問題がシェアされているようです。本編と異なりカオスなステージが多いですね。

ただ、システム的には、一度実行して失敗すると、それまでにプレイヤーが入力した結果を残せない点やパズルと親和性が低い選曲など、いくつか問題に感じた部分があります。特に一度ミスすると最初から入力し直しになるのは、試行錯誤をする上でもデメリットになります。その他、他パズルアプリでも実装されているのは稀なのであまり強くは言えない希望ですが、この系統のゲームは途中経過を画面に記録する機能が欲しいですね。ロケットが確実に通れないなら×、通るならその方向を入力して保持するような。

が、パズルそのものの面白さを損なうほどの問題は無く、普通に良問を楽しめるでしょう。

解く時の考え方例2ステージ

パズルは説明だけだと、あまり面白さを伝えられないので少しだけ問題を取り上げて解き方と思考方法を解説したいと思います。下記で表記する座標は左上を0,0にして(右方面の位置、下方面の位置)を表しています。
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まず、基本的ルールとして発射してから端に抜けてしまうとゲームオーバーです。
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▲ギミックが無いとそのまま端から端へ。

縦棒2線のマスは縦棒にぶつかった場合反射して、間に入った場合は通り抜けます。隅に青い点が光っている反射角は一度通ると角度が90度変化します。この上でまず考えれることは、右上のPTを取得するのは一番初めの発射で取得する以外に取得方法がありません。となると座標(5,0)か(7,2)からの発射以外ありません。さらに(7,2)からの発射は通り抜けてしまいますので、発射位置は(5,0)に決定します。

現時点だと(5,4)のターンミラーで枠外にはみ出すので、反射角を変更します。このまま発射するとターンミラー隣にあるダブルミラーを通過できるようにすると((2,4)のPTを取ります。(1,4)にあるターンミラーでロケットを反射することで最終的に(5,6)のターンミラーに跳ね返ってきます。

ターンミラーの効果は一度ロケットが通ると90度反射角がかわること。そのため、再度ロケットが(5,6)に辿り着いた時は下に反射するようになります。そのまま、(5,6)ミラーをゴールまで飛ぶように変更。

あと一歩のところで(4,6)のターンミラーが。ここは上に反射させるようにし、そのまま(4,1)のターンミラーで反転させることで、(4,6)は自動的に90度向きが変わっているのでゴールに向かうことが正解となります。
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もう1つの例。紫の蝶みたいなギミック「マグネット」は、その周囲を自機が通ったら、強制的にマグネットの向きに方向転換させる能力を持ちます。
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この場合も初期の考え方は同じで(4,7)は(4,8)からロケットを発射しないと必ず取れないPTです。横側隅からの発射ではマグネットに邪魔されPTまで届かないため、(3,8)から発射です。

PTを取得し、1歩上に上がると(2,6)のマグネットに引っかかりそのまま左に。左にある2つのミラーを経由し(4,4)、中央にあるターンミラーに辿り着きます。現時点ではそのままターンミラー経由で上に突き抜けてしまいますので90度反転させておきます。すると下に向かい右下マグネットの影響によりすぐ右に。そのまま右のミラーを2つ経由してゴールにたどり着くと……と言うわけでは無く(4,1)で左に向かっていたロケットは(4,5)マグネットの影響で一旦下に落ちます。

マグネットはプレイヤーが触れないお邪魔ギミックのため、ステージに深みを作っています。
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紹介した2題は序盤の問題のため、簡単に初期発射位置を把握でき、追うような形で問題が解けるのですが、中盤からは発射位置を把握するために途中の経路を分析するなど論理的に解くとしても、それなりに考えなければいけない問題が続出します。問題のセンスが良いので、論理的に解くパズルが好きな方には良いゲームと言えるでしょう。問題数は計100問。その他、ユーザーレベルの問題があります。執筆中の現在は60問ほどクリアしていますが、40問ぐらいから難しくなり手ごたえが出てきます。中盤論理的思考の他に閃きも必要。ただ、完全に運に頼っているステージはあまり無く、閃きでもそれまでの経験などから導けることがあります。

ダウンロードはこちら
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