【落ちものパズル】キュートスクエア(Cute Square) レビュー

キュートスクエア(Cute Square)_スキル2

キュートスクエア(Cute Square)_タイトル

キュートスクエア(Cute Square)[あおたかスタジオ](iTunes)
価格:無料(画面下部広告、及び広告視聴あり)

「テトリス」、「ぷよぷよ」に代表される落ちものパズル、「キャンディクラッシュ」に代表されるマッチ3ゲーム。これらのジャンルは人気パズルであると共に、少しルールやキャラ・雰囲気を変えただけの亜種やフォロワー的なゲームが大量生産されており、(私の中では)飽きがきているジャンルでもあります。

新作パズルを面白く新鮮にプレイするには「ルールが単純明快」「既存パズルと面白さが被らない」「ほど良い難易度」の3要素が必要かと思いますが、ルールを変えると大抵「単純明快」か「難易度」がおかしくなり、ルールをほとんど変えないと新鮮さが損なわれます。つまり、面白いパズルルールを作り出すには相当なひらめきと発想が必要でなわけです。

そのひらめきと発想を久々に実感したパズルが本作キュートスクエアです。ルールそのものは落ちもの3マッチパズルに近いのですが、ブロックの操作に癖があり新鮮さを生み出しています。また、それでいて単純明快なルールと、ゲームを続けることで上昇する絶妙な難易度調整で稀に見る「新パズル」と言ってもよいほど、独創的で且つ中毒性のあるゲームになっています。

人気作となった数字ブロック配置パズルPutNumberを製作したディベロッパーが開発しており、納得。PutNumberもこの3条件を満たしている独創的なパズルです。

単純明快なルールながら、既存の落ちものパズルと全く異なるゲーム性を生み出している

まずはルール説明。各記号がついたブロックが中央上から下に落ちてきます。ブロックは(私が辿り着いた範囲だと)最大2×2マスで、1×2マスブロックは必ず縦2横1マスの縦長になります。ブロックは一番下に落ちた段階で、始めてプレイヤーが操作できるようになります。

プレイヤーができることは3点。ブロックの記号を入れ替える事、配置場所を決めること、そしてスキルを使うこと。

枠外タップするとブロック上下の記号を入れ替えることができます。左右の記号を入れ替えたり、向きを変更することはできません。準備が整ったブロックは右か左へフリックすることで、その方向へブロックを飛ばすことができます。または下フリックだと現在位置で固定。
キュートスクエア(Cute Square)_左寄せ1 キュートスクエア(Cute Square)_左寄せ2
▲左に飛ばした場合。端、又はブロックにぶつかるまで左に飛びます。なお、記号と書きましたが、色分けされているので一目で判別可能です。

ブロックは移動中に変形することが一つの特徴です。例えば2×2ブロックが下に落ちる時、片方に事前にブロックがある場合、四角型からZ型、逆Z型に変形します。片側にブロックが3マスある場合は1×2ブロック2つに分断します(分断しても左右下フリックの移動はまとめて行われますが)。これは左右に飛ばす時も同様で、1×2マスブロックを左にフリックする時、下側は2マス隣にブロックがあり上側にブロックが無い場合、下側ブロックは1マス隣で止まり、上側ブロックは隅まで移動します。その後、テトリス系と同様、重力に引かれてブロックが下側に落ちてそのターンは終了。なお、ブロックが何かは3手先まで分かるようになっていますので、計画的に配置することになります。

この状態で同じ記号のブロックが上下左右を問わず隣り合わせで3ブロック以上が揃っている場合、そのブロックが全て消えます。その後、消えたブロックの上にブロックがある場合は重力により落ちてきて、さらに3ブロック以上が揃っている場合は再度ブロックが消えてそのまま連鎖コンボとなります。
キュートスクエア(Cute Square)_マッチ1 キュートスクエア(Cute Square)_マッチ2
▲消去ルールは既存の3マッチパズルと同じ。
キュートスクエア(Cute Square)_コンボ1 キュートスクエア(Cute Square)_1ブロック2
▲ぷよぷよみたいな挙動の連鎖もあります。

この連鎖判定の最中に次のブロックが中央上から下へ落ちてきます。この時、前のブロックに消える対象があった場合、そのブロックが暫く点滅しています。操作対象ブロックの記号が点滅しているブロックと同じだった場合、点滅が消える前に同じ記号のブロックを隣接させると、そのブロックも一緒に消すことができます。点滅時間は短めなので、操作はキビキビ行う必要あり。
キュートスクエア(Cute Square)_マッチ3 キュートスクエア(Cute Square)_マッチ4 キュートスクエア(Cute Square)_マッチ5
▲前の段階でコンボ状態になったブロックに同じ記号をくっつけると一緒に消えてくれます。

中央2マスの画面上線をはみ出したところでゲームオーバーです。中央2マス以外はいくらはみ出しても無事です。
キュートスクエア(Cute Square)_積み
▲左右はラインを越えてもいいけど、真ん中のみはライン内を守らなければなりません。

個人的に評価したいのは、落ちものパズル特有の時間制限が無いこと。基本は3手先までを読みながら、じっくりと考えることができます。また、消滅ブロックへの接触にアクションを求められるものの、隣接させるかどうかも1手目の時に時間を使って考えることができます。また、単純な3マッチ系の気分でプレイすると、ブロックの分断によって苦戦することも何度か。頭を切り替える必要があります。似ているようで全く異なる体験を提供しています。

プレイ中に上がっていく絶妙な難易度設定

基本的なスキル以外のルールは以上です。下に落ちたブロックを左右+下に配置するだけの簡単なルールですが、これが驚くほどの中毒性を感じます。そのポイントはルールの明快さがあるのですが、もう1点加えると適切な難易度調整がなされている点も大きな要因となっています。テトリスはだんだんと速くなることで難易度を上げていますが、本作は同じような難易度上昇を記号やブロック数で調整しています。

ゲーム開始時は3つの記号からランダムに選ばれた1マスブロックを適切に配置するのみとなります。単純作業となっており、それぞれの記号を右・左・下にそれぞれ配置しておけば、簡単にブロックを消していける簡単難易度。
キュートスクエア(Cute Square)_1ブロック
▲最初は楽。ゲームに慣れてきたら、序盤にコンボを狙って作るのも面白い。

ところが、ある程度プレイすると1×2マスブロックが混じるようになり、次第に1マスブロックが消えていきます。また、1×2マスが常駐化してくる頃には、新たな記号が落ちてくるようになります。ここで難易度が一変。各色が混在するため、簡単にブロックを揃えることができなくなります。
キュートスクエア(Cute Square)_2ブロック キュートスクエア(Cute Square)_2ブロック2
▲記号とブロック数が増えるだけで難易度増加。ここからが本番。

その後も、定期的にブロックを片付けていくごとに記号が増え(私が確認した範囲で7つ)、1×2マスブロック、4×4マスブロックがたまに出現するようになり、場を乱してきます。
キュートスクエア(Cute Square)_4ブロック
▲4blockはお邪魔ぷよみたいなもので扱いが難しい。4ブロックでめちゃくちゃになった陣地を2ブロックの時に救済するような動きに切り替わります。

さらにある一定段階から、一つの記号ブロックを横一列に1ブロックづつ落とすようなギミックが発生することもあります。一見、ぷよぷよのお邪魔ぷよみたいなギミックですが、普通に登場する記号と同じため、既存の同記号ブロックをまとめて消去できるので便利な面もあります。だけど、この横一列ブロックも分断するため、各列の高さが不均一だとまとまらずゴミを大量に生産してしまうデメリットも。
キュートスクエア(Cute Square)_ライン落ち1 キュートスクエア(Cute Square)_ライン落ち2 キュートスクエア(Cute Square)_ライン落ち3
▲こちらの挙動はお邪魔ぷよに似ているけれども、爽快感があり待ち遠しいギミックです。一気にブロックを消滅させて逆転するチャンス。

初心のうちは序盤にコツを掴み、中盤でゲームを楽しみ、終盤でフルボッコされます。ある程度慣れてくると序盤でコンボを組み立てるテクニカルなプレイを目指し、中盤は効率よくブロックを消す配置を探し、やはり終盤でフルボッコされます。ただ、フルボッコされるまでに溜まる点数はプレイを続けるほどに溜まっていきます。

さて、難易度が高くなってくると、単純なルールの奥深い仕様に感心する場面が何度か。例えば左右に比べて中央を高く積み上げると左右に飛ばす際にいつも端に飛ぶようになります。そのため、ゲームオーバーを避けるため中央下のブロックを消して安全を確保したいのに消せない矛盾。結局は左右のブロックを中央に繋げて理論的に中央下を少しずつ消していく必要があります。また、逆に中央が少なくて、左右にブロックが固まっているパターン。上手く捌かないと、今後は中央がどんどんせり上がってしまいます。

また、分断により、手前と左奥を同時に消去するなど面白い動きをすることも。
キュートスクエア(Cute Square)_プレイ1 キュートスクエア(Cute Square)_プレイ2 キュートスクエア(Cute Square)_プレイ3 キュートスクエア(Cute Square)_プレイ4
▲ブロックが分断する動きは既存の3マッチと異なり独特の戦法が必要になります。この点に面白さを感じます。

焦ってブロックが積み上がってくると見渡せる視界も減り、より追い詰められていきます。だけど、中央以外がせり詰まるので、いざという時は助かる場合も。また、危機的状況だったのが、ふとした偶然で連鎖コンボが起き、安全状態になることもあり、一瞬一瞬が目を離せません。だんだん難しくなる仕様のため、自分の限界まで頑張りたくなるんですよね。

最後にスキルについて、ちょっと説明。ゲームをプレイするとコインが溜まります(広告視聴でさらに)。こちらを利用することでキャラがスキルを利用することが可能。スキルはキャラによって、縦一直線、上方のブロックなど範囲が異なりますが、いわゆる3マッチを無視して広範囲のブロックを削除してくれます。一旦、ゲームオーバーになった時、広告を視聴するとその時点でスキルを利用してくれる救済要素もあります。
キュートスクエア(Cute Square)_スキル1 キュートスクエア(Cute Square)_スキル2 キュートスクエア(Cute Square)_スキル3
▲ゲームオーバー後、広告視聴で一気に解放。普段の利用や2回目以降ゲームオーバー時にはコインの使用が必須です。

キュートスクエア(Cute Square)_エンド1 キュートスクエア(Cute Square)_エンド2
▲ゲームオーバーはコインをルーレットで入手して終了。

ただ、コインはキャラやブロックのスピード変更(点滅時間に対抗できる)、デザイン変更のアンロック条件にもなっています。なので、しばらくはゲーム中の使用は控えて貯めている状態です。
キュートスクエア(Cute Square)_店1 キュートスクエア(Cute Square)_店2
▲ショップで購入したアカネちゃん。スキルの効能が異なります。

課金は無しでゲームオーバー後やスキルの使用、コインの入手に動画視聴がある程度です。頻繁に見ることもありません(若干、収益大丈夫なの?と心配ですが)。

プレイ1時間程度のインプレッション感想なので、アンロックなどでゲーム性が変われば追記する予定です。可愛い絵柄で音楽もオシャレで、雰囲気ゲーとしても成り立っているアプリです。なによりも、ゲーム難易度が絶妙でプレイしていても、あとちょっと、あとちょっとと先を頑張りたくなる中毒性があって1プレイ10~15分程度で終了するゲームなので暇潰しにもってこいのアプリです。

ダウンロードはこちら

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